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Liverpool FC Transfer Centre Another Branch

Another Branch 別支店です。ちょいと試してみたいことがあり、立ち上げました。

ルイス・ディアスの父親、未だ解放されない現状


ルイス・ディアスの父ルイス・マヌエル・ディアス氏が解放されない現状に関する報道のまとめ。

コロンビアメディア EL PAIS、Semana に加え、 Dailymail の記事を引用していますが、元記事は本文中のそれぞれのメディア名をクリックしてください。

ELNの声明


誘拐の実行犯が反政府武装組織 ELN(Ejército de Liberación Nacional)であると発表され、数時間中にも解放かと報じられてから早数日が経ったにも関わらず未だ拘束されている事態について。

11月5日、ELN は司令官ジョゼ・マヌエル・マルティネス・キロス氏の署名入りで下記の声明を発表。



『11月2日、我々は国に対してルイス・マヌエル・ディアス氏を解放する決定を伝えた。その日から、出来る限り早く達成するためのプロセスを開始した。我々は政府軍との衝突を避ける努力をしている。』

『この地域は未だに軍事展開されている。激しい捜索活動の一環として、彼らは空を飛び回り、軍隊を降ろし、放送し、報酬を提供している。このような状況では、ルイス・マヌエル・ディアスを危険にさらすことなく、迅速かつ安全に解放計画を実行することはできない。』

『もしこの地域で作戦が続けば、解放は遅れ、リスクは増大する。我々は、ディアス・マルランダの家族の苦悩を理解しており、彼らには、解放作戦の進展のための安全保障が得られ次第、解放するとの約束を守ると言っている。』

『我々は平和の構築を願い、政治的・武力的・社会的紛争を解決するための努力を続ける。』




軍の対応



11月7日、ELNの声明を受け、コロンビア国軍は部隊の再配置を行ったとして、責任者を務めるジョバンニ・モンタニェス・アコスタ大佐が公式ツイッターにて下記の声明(要約)を発表し、すぐにでも解放する条件は整っているはずであると主張。

『国軍総司令部の命令を受け、ルイス・マヌエル・ディアス氏の捜索を行っている部隊は、この誘事件を確実に解決するために配置を変更するよう命じられた。他の管轄区域でも安全と安定のための活動が継続して行われている。』


この再配置・撤退に関しては Semana も報じており、ベネズエラとの国境付近のペリハ山脈などで捜索に従事していた300人近い兵士が移動したとされる。


解放の遅れの原因は身代金?



ELN は11月2日に解放の意思があるとコロンビア側に伝えたのち、11月5日に国軍の存在が解放を邪魔していると主張するも1月7日に国軍の再配置・撤退が行われたため既に解放しない理由がないはずだが、11月8日になっても行方が分からないまま。

ゲリラや反政府武装組織が如何にして活動資金を賄っているのか?
Semana の記事によると和平交渉を行う中でやめるようと幾度も忠告されていた誘揚と身代金が資金源となっていることは明らかであり、地域の指導者数人に話を聞いたところ金が重要な要因になる可能性があるとの答えを得たほか、多くの人がELNに解放の意思はあるものの金的な保障がないとは限らないと考えている。

更に、この地域の関係者の言葉として『今では、牧畜業者、商人、農民、政治家、その他どんな著名人でも恐喝に遭っていない者はいない。この地域の住民はパニックに陥っているため、私たちは多くの誘拐事件を細せずに黙秘を強いられている。』とのコメントを紹介。

このパニックの裏には誘物の実行犯である ELNの北部戦線の存在があり、2006年以降は当局の活動により衰退していたが、今年になって国境を渡ったベネズエラに陣取る通称マテオと呼ばれる犯罪者の指揮下に入ってから活動を再開したとされる。

また、マテオは自身はベネズエラの安泰なところから犠牲者を選択しているとも。


生存確認を急ぐ


コロンビア国内では解放が進まないことに対して金銭的な理由ではない別の理由があるのではとの見方も 広がっており、それはこれまでの経緯やルイス・マヌエル・ディアス氏の状態について、ELN が嘘をついているのではないかというもので、Dailymail などによると家族らはELN に対してルイス・マヌエル・ディアス氏が生存していることの証明を求めている。

ルイス・マヌエル・ディアス氏の兄ガビ氏

『私たちの最大の望みは、私たちの兄弟、家族、父親、息子である彼がどんな状況なのかを会って知ること。 父がここに居て、息子に会いたがっているのだから。』

ルイス・ディアスの従弟ルイス・アルフォンソ氏、コロンビア国営放送 RNCにて

『私たちは ELN に対し、ルイス・マヌエルが今どんな状況にあるのかという証拠を送るよう求めている。』


また Dailymail には身代金の可能性についてはコロンビア政府の高官やメディアも認めており、被害者側や関係者の駆け引きのせいで解放が遅れる、事態を複雑にしているのは軍や警察だと主張するのは身代金交渉のために時間を稼ぎたい時の常套手段であるとも書かれている。

現時点で解放のために現金が用意されるといった情報はないが、コロンビアのジャーナリスト、サルド・ヘルナンデス・モラ氏は下記の通りにコメント。

『ルイス・ディアスの両親の誘拐の手法は、あの犯罪組織が行なった他の誘拐と同じもの。彼らは数百万ドルと引き換える時にだけ人々を解放する。』


最後に、Semana は、ELN がルイス・マヌエル・ディアス氏以外に50人以上を誘拐したまま解放していないとしている。

全員の無事と早期解放を願って。


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